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ハカラメの生命力に
ただただ感動!(そして反省)

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小笠原から“ハカラメ”が事務所に届いたのは、昨年の6月のこと。仕事でリーフの小物を探していて、WEBで見つけたハカラメに心魅かれて取り寄せたのです。

hakarame_2ハカラメは、この葉のふちから芽が出てきます。だから、「ハカラメ(葉から芽)」というらしいのですが、正式名称は「セイロンベンケイ」。ベンケイソウ科 の多肉植物で、熱帯地方に広く分布し、日本では小笠原諸島や南西諸島に自生しているといいます。トウロウソウ(灯籠草)という和名もあり、さらには、マザーリーフと呼ば れることも……。葉からどんどん芽が出てくる、まさに母なる葉というところでしょうか。子宝草ともいわれるのだとか。海外では、ミラクルリーフとか “Good-luck leaf”(幸運の葉)といわれているようで、う〜ん、名前が多すぎて覚えられない(笑)。でも、とにかく幸運が訪れそうな予感が……します、うっすら と。

2015.6.13

hakarame_3葉からなぜ芽が出るのかというと、葉で生成された植物ホルモンの IAA(イソドール-3-酢酸)が移動できなくなり、葉脈の末端にある細胞の分化を促すためといわれています。成長すると1.5m以上にもなり、すずらんのような釣り型状のピンク色の花を咲かせるのだとか。その姿から灯籠草(トウロウソウ)という和名がついたようです。葉っぱを壁にピンでとめておいても芽が出るようだけど、とりあえず、葉っぱを容器において霧吹きで水をシュッシュッ。

2015.7.13

hakarame_41週間ぐらいで出てきた小さな芽は、1カ月後の7月には、かなり育ってきました。ほらほら!!何ともたくまし生命力を感じます!

2015.7.15

hakarame_6芽も育って、母なる葉も枯れてきたので、土の上に移動しました。このまま時々、水をやりながら、やや放置しつつ、成長を秘かに見守ります。

2015.9.03

hakarame_7見てください。このワサワサとした賑わい!9月に入ったところで、心を鬼にして間引きます。選ばれた子たちを大切に育てましょう!

………と、……思ったのですが、冬は室内に入れて暖かい場所で育てなくてはいけないことを忘れてしまい……。ごめんなさい!!12月に霜にやられてすべて枯れてしまいました。。。幸福も逃げていったのかもしれません。

2016.11.25

ところが、ところがです!約1年たった今年の11月。使用していないプランターの中で、なにかがしっかりと成長しています。これって、ハカラメ? そういえば、枯れてしまったけど、まだちょっと緑が残っていた葉っぱをこのプランターにおいて、でも、完璧に放置していた………あのハカラメの枯れた葉っぱから出てきたのでしょうか。

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きっとそうです。3本も!しかも冬の寒いさなかに。

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ハカラメのものすごい生命力に感動すら覚えました(自分のしたことも忘れて……)。
そして、私も頑張らなくちゃ!とワケのわからない決意をしたのでした。