先日、「早摘みオリーブオイル」について記事を書いたときに美味しいオリーブオイルに出会いました。
通常、オリーブオイルは黒紫色に熟したオリーブの実を圧搾したものですが、熟す以前の黄緑色の時期、いわゆる“早摘み”オリーブの実を搾ったオリーブオイルはフレッシュな味わいで最近人気ですよね。しかも、“早摘み”オリーブにはポリフェノールが豊富に含まれることがわかってきて、健康効果にも注目が集まっています。熟したオリーブと若い緑のオリーブでは含まれる成分が異なり、若い緑の実に豊富なオレウロペインやヒドロキシチロソールなどのポリフェノールは、抗酸化作用が強く、血圧の上昇を抑えたり、動脈硬化を抑制したり、骨粗鬆症予防の作用があるという研究報告も。オレウロペインには、私たちの体内にある褐色脂肪細胞で熱産生を高めるUCP1というたんぱく質を増加させる作用があることも判明していて、つまり、ダイエット効果にも期待が寄せられています。
オリーブオイルは、日ごろからよく使っていても、それゆえ、高価なものには手を出しずらかったりするもの。特に、エキストラバージンオイルは、化学処理を一切行わずに、オリーブの実をそのまま搾った「一番搾りのオイル」のこと。高価なものが多いのですが、日本では表示に規制がないためかエキストラバージンオイルが溢れていて、質のいいオイルを見極めるのはなかなか難しいと感じます。そして、探しているうちに出会ったもののひとつが、フランスのドメーヌ・サルヴァトール社のエクストラバージンオイル。
フランス・プロヴァンスのオリーブ農園で育ったオリーブの実をそのまま搾ったオイルで、フレッシュで華やか! 早摘みならではピリッとしたポリフェノールの心地良い苦みを喉の奥で感じます。写真左が、貴重なエクストラバージンオイルの「キュヴェ ミストラル」と「キュヴェ パラディ」。2016年パリ国際農業コンクールオリーブオイル部門で金賞と銀賞に輝いた逸品です!
さらに、右の2つをよく見てください。そのオリーブオイルに「かぼす」と「ゆず」をそれぞれブレンドしています。大分産の新鮮なかぼすとゆずをフランスに空輸して、ドメーヌ・サルヴァトール社で仕上げられた、貴重なフレーバーエクストラバージンオイル。日本での販売を一手に担う清風庵の高野悦子さんが、自分の足と舌で見つけたのがドメーヌ・サルヴァトール社のオリーブオイルで、彼女のプロデュースによりこの柑橘フレーバーのオリーブオイルが誕生したといいます。
特に「かぼす」は香りがとてもよく、パンにつけてももちろん、お豆腐にさっとかけて粗塩をパラパラっとをかけて食べても本当に美味。高野さんにおすすめの食べ方を伺うと、「かぼすとゆずの香味2種はとてもお醤油と相性が良く、煮物、焼き魚、お漬物や餃子のタレに加えても美味。どんなお料理にもいただく寸前にかけています」とのこと。
ああ、かぼすの香りが口の中に広がります。お豆腐との相性抜群です。白身魚のカルパッチョとか、確かに焼き魚にかけてもいいかも。「ドメーヌ・サルヴァトール社は搾油温度にもこだわって搾油しているので、健康効果を効率良くいただくにはなるべく熱を加えないのがおすすめ」と高野さん。
そうですよね、抗酸化作用のあるポリフェノールが多い分、熱で酸化されにくいので、そういう点では炒め物にも向きともいえますが、やはり生のままの方がフレッシュでなおかつ深みのある味わいを堪能できます。
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ちなみに上のグラフは、オリーブの実の生長とともにポリフェノール量のレベルを計測したもの。生長とともに増えたポリフェノールは、完熟前の若い段階でピークになることを示しています。