Health&Beauty からだの話

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においといえば、口臭も!
気になります

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忘れていました。においといえば、口臭も気になりますよね。

口臭の原因は、歯周病と舌苔

口臭の9割は口の中にあるといわれています。
特に、歯周病が進行しているとにおいが強まります。というのも、歯周病を引き起こすのは、歯の表面に付着した細菌たち。うじゃうじゃいる細菌たちが、食べかすなどのたんぱく質によって分解されるとねばねばっとしたプラーク(歯垢)やバイオフィルムに変身。プラークが歯ぐきに感染すると歯ぐきが腫れて出血しやすくなる歯肉炎になり、放っておくと歯槽骨という歯を支えている部分にまで炎症が及ぶ歯周炎になり、最悪の場合、歯が抜け落ちてしまいます。
その歯周病の進行過程、つまりねばねばっとした細菌軍団の、プラークやバイオフィルムからメチルメルカプタンという魚が腐ったような悪臭や、腐った卵のようなにおいの硫化水素などの有毒ガスが発生します。
同時に、歯周病が進むと口内の細菌が増えて、舌の表面に白い苔のような「舌苔」が増えます。この舌苔も揮発性の悪臭を生むため、においはさらに強力になります。

※プラークは細菌が集まったもので、バイオフィルムは、細菌同士が集まってスクラムを組み膜内でコミュニティを形成。プラーク(歯垢)はバイオフィルムの一種だと考えられています。歯石は、プラークが石灰化したもの。

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もし、口臭を感じていたら、いえ、自分でにおいを感じなくても、たとえば朝起きたら口の中がネバネバしている、口の中がよく乾く、舌全体が白っぽい、歯ぐきが腫れたり出血したりする……などがあれば、まずは、

☆歯医者さんでたまった歯垢や歯石を取り除く

 

そして、セルフケアや予防として、歯磨きを見直しましょう。

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1)歯間ブラシかフロスで歯の間までキレイに!

歯ブラシの後は、必ず、歯間ブラシかフロスを使って歯の間の汚れもとり除きましょう。

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2)毎日、舌のお掃除も忘れずに!

舌苔は、1日1回、朝食後の歯を磨く前に、専用の舌ブラシなどを使い、やさしくこすり落としましょう(めん棒を使ってもOK)。

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3)薬用デンタルリンスで細菌にダメージを!

薬用のデンタルリンスは、バイオフィルムの付着を防ぐなど歯周病予防には効果的。ただし、バイオフィルムがたまった状態にはあまり効果がないようなので、ご注意を。

4)食事はよくかんで唾液を出す!

よくかむことは、唾液の分泌を促します。唾液には殺菌効果があり、また、食べ物を咀嚼して飲み込む際には舌苔が落ちる効果が。年齢とともに唾液の分泌は減ってしまうので、食事は抜かずにしっかりとってよくかんで食べるようにしましょう。

口臭は年齢とともに強くなるといわれています。歯科医院での定期的なケアと毎日の歯と舌のケアを徹底したいものです。