Health&Beauty からだの話

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朝起きたら耳が聞こえない!?
まさかの難聴?!

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朝起きたら、うん? 耳が変?! なんか左耳が塞がってる感じ。ちょうど、プールで耳に水が入ったときのような……。耳抜きをしたり、めん棒で耳掃除を試みるけど、まったく変化なし。これってかなり気持ちが悪い感じなのだけど、そのうち治るかな? 治るだろう、と出かける準備をして…。そんなこんなで、結局、治らずに3日目にようやく事務所の近くの耳鼻咽喉科のクリニックへ行きました。

低音障害型難聴って?

問診とスコープでの診察後、防音室で聴音検査。結果はというと、左耳のみ低音が聞こえづらい状態で、「低音障害型感音難聴」、いわゆる「低音難聴」の疑いが!
問題は、内耳にあるかたつむりのような形をした「蝸牛(かぎゅう)」(上の写真の下側の丸まってる部分)で、ここを流れるリンパ液の「水はけ」が悪くなって、リンパ液がたまってしまうこと。すると、蝸牛内の水圧が上がって正常に機能しなくなってしまい、その影響を一番受けるのが、低い周波数の音を感じる神経だと考えられているとのことです。

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耳の中にリンパ液がたまる?

一方、聞きづらい、耳鳴りがするなどの症状とともにめまいを伴うのが、メニエール病。これは、平衡感覚と関係する前庭という部分でもリンパ液が増えるためとされています。低音障害型感音難聴では、リンパ液が増えるのは蝸牛だけなので、めまい症状はないということのよう。ただし、薬の治療で治らない場合や治ってもくり返しながらメニエール病へ移行することもあるのだとか。
そして、もうひとつ、似たような症状を起こすのが、突発性難聴。こちらもめまいを伴うため、メニエール病と混同されがちらしいですが、こちらは、血流障害やウィルス感染が原因と考えられていて治療法も異なるようです。mimi2up

原因はストレス。女性に増えてるみたい

低音障害型感音難聴の原因はというと、ストレスや睡眠不足。耳の内耳にはとっても細い血管が密集していて、特にストレスの影響が出やすいというのだけど、う〜ん、睡眠はたぶん足りているし、ストレスの自覚もあまりなかったのだけど。ストレスか〜やっぱり……。薬で治療すれば、人によっては1週間で改善されるとのこと。下の写真が今回のお薬で、イソバイドシロップはいわゆる利尿剤で間接的に内耳に含まれているリンパ液を排出する作用があり、アデホスコーワは血管拡張作用により内耳障害を改善するお薬で、メチコバールは、末梢性神経障害の治療薬で突発性難聴やメニエール病にも処方されるのだとか。このイソバイドシロップ、ぶっちゃけ苦くてマズいです。でも、がまんしてのみました(笑)。

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耳の違和感はほおっておいてはいけません!

1週間後に再診して検査すると、改善しているもののまだ完治しておらず、もう1週間薬をのんで経過を見ることに。でも、ある日、朝起きるとなんだか耳の閉塞感がとれた感じが。お薬をのみ始めて12日目ぐらいでしょうか。その2日後の検査では左耳の方がよく聞こえているかも、という結果が!
でも、高い音は左右ともに聞こえづらく、これは加齢によるものらしい(がっくり)。今回、学んだのは、低音障害型感音難聴や突発性難聴は、女性に増えている病気で、ほおっておくと悪化してしまい、完治できなくなる場合があるとのこと。耳の閉塞感やおさまらない耳鳴りなど耳に違和感がある場合、めまいなどの症状があれば、すぐに耳鼻咽喉科に行きましょう。